1.内耳外有毛細胞上の遠心性神経終末にはmaxi-Kチャネルが高密度で存在する。単一チャネルコンダクタンスは221pSで、膜の脱分極によって開確率が上昇する。また、チャネルの開放には細胞内側のカルシウムイオンを必要とする。 2.このチャネルは、細胞外側のテトラエチルアンモニウムやカリブドトキシンによって阻害される。 3.アミノ配糖体(ネオマイシン、ストレプトマイシン、カナマイシン)は、細胞内外からこのチャネルを阻害するが、同し濃度では細胞内側からの効果のほうが大きい。 4.maxi-Kチャネルは遠心性シナプスの過剰刺激に対して外有毛細胞を保護する役割があるのではないかと推測した。 5.アミノ配糖体の効果は、これらの薬剤の耳毒性との関連において、注目される。
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