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急性中耳炎後にみられる遷延化型滲出性中耳炎の発症機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 05771334
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関大分医科大学

研究代表者

植山 茂宏  大分医科大学, 医学部, 助手 (10213399)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード滲出性中耳炎 / 免疫複合体 / 急性中耳炎 / 中耳貯留液
研究概要

急性中耳炎より滲出性中耳炎に移行する際の免疫複合体の関与を証明するために以下の動物モデルを作成した。免疫複合体を実際に中耳腔に注入することのみで滲出性中耳炎が惹起し得るか否かを確認するために、実状に即するために小児の急性中耳炎の起因菌として頻度の高いStreptococcus pneumoniaeの死菌を細菌抗原として免疫複合体を作成しておき、これをチンチラの中耳腔に注入した。その結果、15例中14例に3日間以上の中耳貯留液を認めた。しかし、全例10日以内に消退した。さらに新たに死菌にて全身感作を行い血中抗体価が上昇した群の中耳腔内にStreptococcus pneumoniaeの生菌を注入し中耳感染の推移を観察した。この際20例中7例に21日間以上の中耳貯留液の持続が認められた。コントロールとして作成した非感作群では10日以上貯留液が認められた例はなかった。
以上の結果より、急性中耳炎より滲出性中耳炎への移行の際に免疫複合体が強く関与していることが示唆された。今後、全身感作後に生菌を中耳腔に注入した群における中耳貯留液の長期持続例において貯留液中の免疫複合体の検出を試み、遷延化型滲出性中耳炎の発症機序の解明を図る。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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