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耳管コンプライアンスの直接的測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05771368
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関関西医科大学

研究代表者

金子 明弘  関西医科大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 助手 (00247909)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード耳管コンプライアンス / 直接的測定法 / 耳管疾患 / 中耳疾患 / 経年的変化
研究概要

耳管の弾性、すなわち耳管コンプライアンスの変化が各種耳管疾患、中耳疾患においてその病態に関与していると推測されている。しかしながら、現在まで耳管コンプライアンスの測定は気流抵抗法という間接測定法しかなされていない。この方法では鼓膜、中耳腔、耳管骨部の状態により影響をうけ、その目的である耳管軟骨部のコンプライアンスを直接反映していない場合も多く存在するものと考えられる。そこでバルーンを直接耳管軟骨部に挿入し、系に水を注入する事により直接同部のコンプライアンスを測定する方法を開発した。耳管コンプライアンスの要因を明らかにする目的で体位(臥位及び座位)による変化、耳管付着筋の緊張による変化(覚醒及び全身麻酔状態)を検討したところ、体位の変化、付着筋緊張の変化により測定値はかわらず、本法においては主に耳管軟骨の弾性を計測しているものと推測された。次に経年的変化を検討し、各種耳管、中耳疾患の病態への関与を明らかにする目的で、20才から40才までの正常例と60才以上の正常例、耳管開放症、耳管狭窄症、滲出性中耳炎例との測定結果を比較したところ、20才から40才までの正常例に比較して60才以上の正常例では有意に測定値が高値であり、成人から高齢者への経年的変化として耳管コンプライアンスが高くなるものと考えられた。また60才以上の耳管開放症例では正常高齢者のコンプライアンス値に比較して更に高値であり、逆に耳管狭窄症、滲出性中耳炎例では有意に低値であった。この結果は耳管コンプライアンスの変化が耳管疾患、中耳疾患の病態に関与している可能性を示唆しているものと考えられた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 金子明弘: "高齢者における耳管コンプライアンス" 日本耳鼻科咽喉科学会大阪地方連合会.

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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