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MRI・CTからみた顔面神経、内耳神経に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05771373
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関近畿大学

研究代表者

田中 久哉  近畿大学, 医学部, 助手 (50227162)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードMRI / CT / 内耳神経 / 顔面神経
研究概要

造影剤を用いたMRI画像上で顔面神経の造影効果の数値化を行い数量的な分析を試みた。MRI画像上、顔面神経は非常に微細な部分であり、造影効果の評価には慎重さが要求される。過去の評価は読影者の主観が基準になっており、造影効果の数量的な評価を下せるものではなかった。我々はコンピューターにMRI画像を取り込み、造影効果を256諧調のグレイスケールレベルで表示し、微細な変化を数量的に分析した。対象は、ベル麻痺例17名、ハント症候群8名、肉眼的に顔面神経の明らかな造影効果を認めた正常者14名である。その結果、ベル麻痺例、ハント症候群ともに正常例と比較すると、膝神経節部において有意に強い造影効果を認めた。また、ベル麻痺例とハント症候群とのあいだには造影効果の有意の差を認めなかった。すなわち、これらの疾患の顔面神経が造影剤により増強される程度には差がないことが示された。過去の主観的検討によれば、経験的にこれら両疾患において造影の程度が異なってみえることがあったが、今回の定量的検討で差がないことが明らかになった。また、過去の検討において正常顔面神経においても主観的に造影効果を認める例があることから、この造影効果が臨床的にどの程度の意義を有するか疑問視されていた。今回の検討で正常例で造影効果があったとしても、麻痺例の造影効果の方がより高いことが量的に示された。これらの結果はいずれも主観による定性的検討のみでは明確な結論が得られなかったことである。今後、さらに詳細な検討を行うことで、臨床的に有用な結果が得られる可能性があると考える。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 田中久哉: "顔面神経MRIにおけるGd-DTPAの造影効果-数値化による検討-" Facial N Res Jpn.13. 145-148 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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