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エンドトキシン誘発ぶどう膜炎におけるインターロイキン1の関与

研究課題

研究課題/領域番号 05771403
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関徳島大学

研究代表者

小木曽 正博  徳島大学, 医学部・眼科学教室, 助手 (00234732)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードエンドトキシン誘発ぶどう膜炎(EIU) / インターロイキン1 / 抗thy-1.2抗体 / C3H / HeNマウス / BALB / cマウス
研究概要

我々は以前、C3H/HeNマウスにエンドトキシンを全身投与すると、ぶどう膜炎(エンドトキシン誘発ぶどう膜炎、EIU)を発症することを報告した。今回、炎症性サイトカインのひとつであるインターロイキン1(IL-1)と、T細胞に体するモノクローナル抗体である抗thy-1.2抗体で前処置した各種マウスにおけるEIU誘導能を検討した。実験動物として、C3H/HeNマウス、C3H/HeJマウス、BALB/cマウス、BALB/c-nu/nuマウスを使用した。IL-1(0.2mug)24時間おき5回and/or抗thy-1.2抗体(500mug)48時間おき3回前処置の後、Salmonella typhimurium由来のエンドトキシン200mugを足蹠皮下に接種した。24時間後に房水中細胞数および蛋白濃度を測定し、EIUの程度を判定した。その結果、C3H/HeNマウスとBALB/cマウスでは、IL-1前投与によりEIUは著明に増強した。IL-1と抗Thy-1.2抗体の両者を前投与したC3H/HeNマウスでは、IL-1のみを前投与した群に比べてEIUはやや抑制されたが、エンドトキシン投与のみの対照群と比べると有意に強いEIUを呈した。エンドトキシン低抗性であるC3H/HeJマウスではIL-1を前投与してもEIUは認められなかった。T細胞が欠如したBALB/c-nu/nuマウスでは、エンドトキシン投与によりごく軽微なEIUを発症したが、IL-1を前投与してもEIUの増強はみられなかった。
結論として、(1)C3H/HeNのみでなくBALB/cマウスでもEIUが発症することが示された。(2)EIUはIL-1により増強し、その増強効果はこう抗Thy-1.2抗体により抑制されたがエンドトキシン投与のみの対照群と比較すると有意に強いEIUを呈した。(3)T細胞の欠如したBALB/c-nu/nuマウスでも軽度ながらEIUは発症したが、IL-1による増強はみられなかった。以上より、EIUの発症およびIL-1による増強にはT細胞が強く関与していると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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