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網膜色素変性症病因遺伝子の分子生物学的検索

研究課題

研究課題/領域番号 05771431
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

佐賀 正道  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00245557)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード小口病 / 錐体杆体ジストロフィー / ペリフェリン / RDS遺伝子
研究概要

SOD遺伝子に関してはSOD1のエキソン2、5とSOD2のエキソン2のSSCP解析を行ったが塩基置換は検出できなかった。一方、網膜色素変性症類縁疾患の解析では小口病1患者にペリフェリン/RDS遺伝子コドン152がメチオニンからバリンに置換する変異を検出した。この変異はヘテロ接合であり、他方のアリルのコドン152は正常であった。なお、この変異は正常人40人には認められなかった。小口病は常染色体劣性遺伝といわれており、ペリフェリン/RDS遺伝子が小口病の病因ならばもう一つの変異が存在するはずなので、この患者のペリフェリン/RDS遺伝子アミノ酸コード領域とスプライス領域の全塩基配列を決定したが変異は検出されなかった。しかし今回はプロモーター領域の解析は行っておらず、また、アミノ酸非コード領域、停止コドンの59塩基下流(nt1340)には塩基置換が見い出されており、その塩基置換も正常人40人には見い出されていないことなどより、ペリフェリン/RDS遺伝子が小口病の遺伝子である可能性は残されていると思われる。さらに、常染色体優性錐体杆体ジストロフィー1患者においてペリフェリン/RDS遺伝子コドン15がリジンからアルギニンに置換する変異を検出した。欧米ではペリフェリン/RDS遺伝子の他のコドンの異常で常染色体優性錐体杆体ジストロフィーが起こることが報告されており、この変異も病因である可能性が高いと思われる。この変異が正常人に認められるか否かは現在解析中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Masamichi Saga et al.: "A novel Cys-214-Ser mutation in the peripherin/RDS gene in a Japanese family with autosamal dominant retinitis pigmentosa" Human Genetics. 42. 519-521 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 真島行彦、佐賀正道、小口芳久: "遺伝性網脈絡膜疾患の病因遺伝子クローニング-ポジショナルクローニングと候補遺伝子アプローチ-" 日本眼科学会誌. 97. 1253-1264 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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