ウイルス性網脈絡膜炎の発症経路による病態の違いを検討する目的で、以下の実験を行った。 1、白色家兎を用いて、頚部の髄腔内に単純ヘルペスウイルスを注入した。 2、網膜色素上皮細胞へ選択的にウイルス感染させるために、強膜、脈絡膜を露出し30ゲージ針を用いて網膜下腔へのウイルス接種を行った。 1、2ともに家兎は、接種後、脳炎を併発するため長期の生存例は少ない。 経時的に眼底検査を施行し、ウイルス性網脈絡膜炎の発症過程を観察した。現在、長期生存を目的に注入するウイルス量と注入方法を検討している。 またウイルスを感染させた培養網膜色素上皮細胞を移植する目的で、色素上皮細胞を培養し最適な培養条件を検討している。
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