研究概要 |
スギ花粉アレルギー性結膜炎患者10例からブラッシュサイトロジーによって得られたサンプルにおいて,RT-PCR法を用いてIL-2,4,5,6,IFN-gammaについて検討した。その結果アレルギー性結膜炎患者サンプルからはIL-4,5,6の発現が見られたがIL-2及びIFN-gammaの発現は見られなかった。一方対象とした正常人5例からのサンプルにおいては逆にIL-2及びIFN-gammaの発現が見られ,Il-4,5,6の発現はみられなかった。以上の結果からマウスのTh-2細胞様のサイトカイン産生が示唆された。血清検査では,IL-2,4,IFN-gammaとも産生が見られなかったが,特にIFN-gammaは正常人参考値に比べて低値であった(あたらしい眼科投稿予定)。さらに血清をスギ花粉抗原で3時間培養するとIL-4の発現が見られた。現在ブラッシュサイトロジーサンプル中のリンパ球について抗CD4,CD8抗体で染色,分類している。
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