• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

神経ペプチドによるヒト培養唾液腺導管上皮細胞へのサイトカイン誘導能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05771477
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関徳島大学

研究代表者

浜野 弘規  徳島大学, 歯学部, 助手 (10238074)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードシェ-グレン症候群 / 導管上皮細胞 / サイトカイン / 神経ペプチド
研究概要

原因不明の自己免疫疾患とされるシェ-グレン症候群は涙腺、唾液腺にCD4陽性のTリンパ球を主体とする細胞浸潤とそれにともなった腺組織破壊が認められる。この病態の形成には唾液腺局所における免疫担当細胞からのサイトカインの産生異常が密接に関連しているといわれている。最近、神経系と免疫系の相互作用が次第に明らかにされ、神経ペプチドによる免疫担当細胞のサイトカイン誘導能も明らかになってきている。今回の研究においてシェ-グレン症候群自己免疫性唾液腺炎の病態形成における神経ペプチドの関与の解明のため、ヒト唾液腺導管上皮細胞株であるHSGを用いて神経ペプチドによるサイトカインの誘導能の解析を試み、サブスタンスP、VIP、CGRPなど各種神経ペプチドが唾液腺導管上皮細胞のサイトカイン産生に関与している事実を明らかにすることができた。即ち、HSGをINF-gamma(100U/ml)にて7日間刺激してクラスII、IL-6、IL-12遺伝子を発現させた後、各種神経ペプチド(サブスタンスP、CGRP、VIP)を10^<-7>M/ml投与したところ、CGRP、VIP投与4日目の細胞ではIL-6、IL-12およびクラスII遺伝子の減少を認め、7日目では更に減少することをRT-PCR法にて確認した。またサブスタンスP投与4日目の細胞ではIL-6、IL-12、クラスIIの発現増強をRT-PCR法、免疫組織化学法にて確認した。本研究においてヒト培養唾液腺導管上皮細胞のサイトカイン誘導能における神経ペプチドの役割の重要性を明らかにすることができたことから、今後は生体内での自己免疫性唾液腺炎局所におけるサイトカインと神経ペプチドの関連性の解析が必要とされる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 出口博代: "唾液腺多形性腺腫内癌腫における各種癌遺伝子産物の発現" 日本口腔科学会. 42. 729-734 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroyo Deguchi: "c-myc,ras,p21 and p53 Expression in the pleomorphic adenoma and its malignant form of the human salivary glands." Acta Pathol Jap. 43. 413-422 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Hironori Hamano: "Expressions of cytokine genes during development of autoimmune sialadenitis in MRL/lpr mice" Eur.J.Immunol.23. 2387-2391 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshio Hayashi: "Pathogenesis of sjogren's symdrome-like autoimmune in MRL/lpr mice" Pathol.International. in press. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi