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プライオトロフィン(PTN)による骨芽細胞の分化ならびに機能調節の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05771509
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

田村 正人  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (30236757)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードプライオトロフィン / 骨芽細胞 / ビタミンD
研究概要

プライオトロフィン(PTN)は,神経突起の伸長活性を有するヘパリン結合性タンパクとして見いだされ,発生ならびに細胞分化において何らかの重要な機能を果たしているらしい。このタンパクは骨基質中にも存在する。本研究は,骨芽細胞様細胞の培養系を用いプライオトロフィンの産生調節に関してnRNAレベルで検討した。すなわち,種々の骨芽細胞様細胞を培養し骨芽細胞の機能に影響を及ぼすカルシウム代謝ホルモン,増殖因子やサイトカインを添加した。それらの細胞からRNAを抽出し,ラットPTN cDNAをプローブとして用いたノーザン解析でプライオトロフィンのmRNA量を調べた。
ROS17/2.8,ROS25/1,UMR106ならびにMCT3T3-E1細胞において約1.8kbの単一バンドとして,培養時の血清濃度にかかわらずプライオトロフィンmRNAの発現が認められた。ROS17/2.8やMC3T3-E1細胞においては,活性型ビタミンDの添加濃度に依存して,プライオトロフィンmRNAの発現が減少した。一方,骨芽細胞の形質を有さないROS25/1細胞ではこの活性型ビタミンDの効果は認められなかった。またMC3T3-E1細胞のプライオトロフィンmRNAの発現は,副甲状腺ホルモンもしくはインターロイキン6によって増加することが認められた。これらの培養系を用いた検討の結果は,骨芽細胞のプライオトロフィンの産生が,活性型ビタミンD等の骨芽細胞の分化ならびに機能に影響を与える生理活性物質により調節されていることを示唆したものである。
本研究により,骨組織におけるプライオトロフィンの産生制御の一端を明らかにすることができ,今後骨芽細胞の分化や骨形成の機構を解明していく上で重要であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tamura,M: "Regulation of expression of the gene encoding a novel heparin-binding differentiation factor,pleiotrophin by vitaminD,interleukin-6 and tumor necrosis factor in osteoblastlike cells" Journal of Bone and Mineral Research. 7. S164- (1992)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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