• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

成長軟骨細胞の増殖分化におけるインテグリン・ファミリーの発現と機能

研究課題

研究課題/領域番号 05771513
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関大阪大学

研究代表者

岩本 資己  大阪大学, 歯学部, 助手 (80203644)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード軟骨細胞 / beta1インテグリン / 細胞接着
研究概要

本研究計画の目的は成長軟骨細胞におけるインテグリンの発現と機能について探索することであった。
1)インテグリンの発現:鶏胚軟骨細胞はbeta1,alpha3,alpha5およびもう一種類のalphaサブユニット(おそらくalpha2)を発現しているが、alpha1,alphavおよびalpha6のサブユニットの発現は探知不可能なレベルであることが判明した。(Exp.Cell Res.205,276-285(1993)、第11回日本骨代謝学会総会にて発表)。さらに、ウサギ成長軟骨細胞においてはbeta1,alpha3,alpha5およびalphavが発現していることが明らかになった(第7回軟骨代謝研究会にて発表)。2)インテグリンの機能:鶏胚軟骨細胞において、フィブロネクチン、I型コラーゲンおよびII型コラーゲン基質への接着がbeta1インテグリンに依存していることを抗beta1抗体を用いた接着実験により明らかにした。次いで、各々の基質に接着している軟骨細胞におけるインテグリンを免疫組織学的に観察した結果、フィブロネクチン気質においては alpha5beta1インテグリンが、I型コラーゲンおよびII型コラーゲン基質においてはalpha5およびbeta3とは違うalphaサブユニット(未同定)が細胞接着斑を構成し、基質受容体として機能していることを明らかにした。また、軟骨細胞の形態変化および細胞凝集においてもbeta1インテグリングループが深く関与していることも明らかにした(Exp.Cell Res. 205,276-285(1993)、第11回日本骨代謝学会総会にて発表)。さらに、ウサギ成長軟骨細胞の細胞接着および伸展は通常、 alpha5beta1インテグリンを介するフィブロネクチン基質に依存していることを抗alpha5beta1抗体を用いた実験により明らかにした。以上のごとく、本研究の目的および計画に対応した成果がほぼおさめられたといえる。I型およびII型コラーゲンに対する受容体は利用できる抗体がないので結論付けることはできないが、alpha2beta1である可能性が強いが今後検討しなければならい。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Motomi Enomoto: "beta1 integrins mediate chondrocyte interaction with typI collagen,TypeII collagen,and Fi bronectin." Exp. Cell Res.205. 276-285 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi