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Ca^<2+>-非依存性ホスホリパーゼA_2の分泌刺激に連動した活性制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 05771535
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関朝日大学

研究代表者

神谷 真子  朝日大学, 歯学部, 助手 (80181907)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードホスホリパーゼA_2 / 分泌顆粒 / ATP / GTP
研究概要

本研究は,既にラット耳下腺分泌顆粒で報告しているCa^<2+>非依存性ホスホリパーゼA_2(PLA_2)活性制御機構について,活性上昇効果を認めているATPの作用を中心に検討したものである(Biochim.Biophys.Acta投稿中)。ATPによる本酵素の活性上昇現象は,ATPをGTPに置き換えても観察されたが,その上昇率はATPに比較して低く,GTPgammaSでは殆ど認められなかった。この傾向はEDTAにより反応系中のMg^<2+>を取り除いた場合でも同様であった。これらの結果は,ATPの活性上昇作用が,近年いくつかのPLA_2で提唱されている“GTP結合タンバク質"を介入する機構によるものではないことを示している。ATPによる活性化は,反応系から分泌顆粒の可溶性画分を取り除くと著しく低下し,新たに可溶性画分を添加することにより,濃度依存的な活性化効果の回復が認められた。当初,心筋由来のCa^<2+>非依存性PLA_2における報告と類似したATP作用仲介因子の存在が,分泌顆粒可溶性画分中に予想されたが,熱処理した可溶性画分あるいはウシ血清アルブミンの添加によっても同様の回復が観察されたことから,むしろ,一定のタンパク質濃度を保つことが,ATP作用の安定化に寄与していると考えられた。一方,高濃度のCa^<2+>の存在下ではATPによる活性化現象は全く認められず,GTPgammaSで著しい活性抑制現象が観察された。以上の結果は,分泌顆粒由来PLA_2,およびその活性制御機構の特殊性を明確に指摘できるものであり,今後は,本酵素の精製を進め,酵素タンパク質本位とATPとの相互作用の解析により,分子レベルでの活性制御機構を明らかにすると共に,分泌刺激との関連性についても検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yutaka Yokota: "Regulation of phospholipid metabolism and its functional rela-tions to secretory exocytosis in rat salivary glands" Dendistry in Japan. 30(in Press). (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Koji Yashiro: "Changes in microsomal lysophospholipid acyltransferase activity are correlated with gland enlargement induced by chronic administration of isoproterenol in rat parotid gland" Journal of Biochemistry. (in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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