研究概要 |
1.超音波画像のデジタル画像化 超音波断層画像装置の画像出力端子と,画像入力ボードを内臓するパーソナルコンピュータとを接続した.これによってコンピュータのモニタ上にリアルタイムでの画像表示が可能となった。超音波検査中に画像入力を行い,必要に応じて,静止画像の取り込み,あるいは動画像の取り込みを行った。 検査終了後にコンピュータ上でデータベースソフトにより症例情報と画像データのリンクを行い,光磁気ディスクにデータを保存した.これら画像については必要に応じ,画像処理を行った。また再閲覧時などに特に必要とされない再走査や走査ミスに起因する不要画像の一部消去の操作はきわめて簡便に行うことができた。これによって画像検索が非常に容易となり,特に動画像においては,従来用いられてきたビデオテープへの保存法と比較して有効で、教育用としての効果は大きいものと考えられた。 2.現状における問題点 パーソナルコンピュータを基盤として実施した本研究において、画質が必ずしも十分なレベルに達していない場合があった。デジタル変換時における画素数が十分に得られなかったために画像サイズを縮小せざるを得ず,そのために非常に小径の病変に対しての認識が困難な場合があった。特にこの傾向は静止画像によって微細な変化を観察する際に影響が大きかった。これに対しては,さらに高性能なアナログ/デジタル変換素子を有する画像入力ボードの活用によって対応をはかりたい。
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