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ヒト唾液腺におけるサイトメガロウイルス感染性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05771556
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関愛媛大学

研究代表者

伊藤 千鶴  愛媛大学, 医学部, 助手 (50169653)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードサイメガロウイルス / 唾液腺 / 末梢血単核球 / PCR法 / 免疫組織化学
研究概要

本研究はPCR(Polymerase Chain Reaction)法の応用により、潜伏状態にあるサイトメガロウイルス(CMV)遺伝子の検出を実現するとともに、その検出方法を用いてCMV潜伏の標的細胞を明らかにした。増幅領域として、CMV株間で比較的変異が少なく、ヒトゲノムあるいは他のヘルペスウイルスと相補性の低いCMV AD169株におけるHindIII断片のb、E、J(それぞれ65K phosphoprotein/pp65、immediate early protein/IE、150K phosphoprotein/pp150を発現)を選択した。各領域において広領域を増幅するプライマーペア-を用いたPrimaryPCR法による増幅産物を鋳型として、その内側に設けたプライマーペア-でNestedPCR法を行った。大半はPrimaryPCR法では陰性であったが、NestedPCR法により陽性所見が出現した検体がみられた。しかし、同一検体でも3領域すべてで同時に陽性あるいは陰性の結果は得られなかったが、このようなPCR産物に対してはDNAシークエンサーを用いた塩基配列の決定を行い、1領域でのみ検出された産物も明らかにCMV遺伝子であることを確認した。その結果、陽性率は唾液腺で28.0%、末梢血単核球で85.2%となり、CMVは他臓器と比較すれば唾液腺に臓器特異性は高いが、末梢血単核球が潜伏の標的細胞であることが証明された。また、CMV特異蛋白の免疫組織学的検索を追加した。以上のことにより、宿主が免疫不全に陥っていない唾液腺では、容易にはCMV特異蛋白の発現は起こらないが、潜伏状態にあるCMV遺伝子は唾液腺に存在しやすい傾向があることが判明し、CMVのレセプターと唾液腺組織との特異的な相互作用が推定され、その解明が今後の課題である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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