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NMR,IRおよびHPLCによるグラスポリアルケノートセメント液成分の分析

研究課題

研究課題/領域番号 05771612
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関北海道医療大学

研究代表者

尾立 達治  北海道医療大学, 歯学部, 助手 (60214152)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードセメント / 液成分 / 分析
研究概要

グラスポリアルケノートセメントの接着機構としては、従来、ポリマーと歯質カルシウムとのキレート結合が考えられてきたが、申請者らのこれまでの研究の結果、セメント液成分中のポリマーだけでなく有機酸等の低分子添加物が歯質との反応に何らか寄与しているものと考えられ、また、材料によってその接着性がそれぞれ異なっていた。
今回、これらの原因を明らかにするため、市販2種のセメント液、松風ハイボンドグラスアイオノマーC,ジ-シ-フジアイオノマータイプII(以下、S-C,G-II)を用いて液成分中のポリマーの構造及び添加成分の分析を、HPLC,NMR,IRで行った。その結果、セメント液から分離したポリマーのIRスペクトルでは、S-C,G-IIのポリマー間に明瞭な差異は認められなかったが、^1H-NMRスペクトルでは、S-Cにポリアクリル酸構造に由来するシグナルの他に、共重合成分と思われるシグナルが2〜3ppmに現れていた。一方、G-IIでは、共重合成分らしきシグナルも微かに現れていたが、ほとんどポリアクリル酸構造に近いものと思われた。
薄層クロマトグラフィーにて溶離された添加成分のHPLCクロマトグラムでは、S-CでRt値11min付近と13min付近に2つのピーク認められた。また、G-IIにおいてもRt値11min付近に2つのピークと17min付近に1つのピークが認められ、両者ともに2種類以上の添加成分の存在が確認された。これらのピークを標準物質で同定したところ、両者ともに酒石酸が、G-IIにマレイン酸が確認された。また、ポリマー分離にて得られた上澄み液の^1H-NMRスペクトルにおいても、4.7ppmに酒石酸のシグナルが確認された。これらはいずれも歯質Caと反応性が高いものであるから、歯質との接着に関与していると思われた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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