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歯周治療における抗生物質応用による薬剤耐性発現機構について

研究課題

研究課題/領域番号 05771622
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

中川 種昭  東京歯科大学, 歯学部, 助手 (00227745)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードミノサイクリン / 薬剤感受性 / 歯周病原性細菌
研究概要

本研究は、ミノサイクリンの局所応用による、薬剤耐性菌の出現およびその機構の解明について検索を行った。
最初に、Porphyromonasgingivalis,Actinobacillus actinomycetemcomitans,Prevotellaintermedia の実験室株のミノサイクリン(MINO)に対する最小発育阻止濃度(MIC)および最小殺菌濃度(MBC)を測定した。その結果、P.gingivalisのMICは0.12mug/mlで、MBCは16mug/mlであった。P.intermediaに対するMIC,MBCはともに0.03mug/ml以下であり高い感受性を示した。A.actinomycetemcomitansに対するMICは1mug/ml,MBCは128mug/mlであり、静菌的に働くことが示された。MINO非応用部位の臨床分離株も同様の結果であつた。続いてMIC以下のMINOを含む培地で6週間にわたり継代培養した結果、実験室株8株中7株のMICは2倍になったが、1株には変化がみられなかった。
MINOを患者のポケット内に1ヶ月にわたり有効濃度を維持し、その後プラークを採取し、特定細菌の検出およびMIC,MBCを測定した。P.intermedia は応用後もほとんどの部位で検出され、半数の部位で抵抗性の高い株が認められた。P.gingivalis,A.actinomycetemcomitansには抵抗性の高い株はみられなかった。
現在、MINOに低感受性のP.intemediaについて耐性発現因子の解明のため、プラスミドの検出を試みているが、現時点ではプラスミド保有株は認められていない。今後、他の因子を含めた耐性発現因子の解明について検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中川種昭: "歯周炎再発部位へのミノサイクリンの局所応用について" 歯科学報. 92. 337-344 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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