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変色無髄歯の漂白に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05771642
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

斉藤 淳  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (50205647)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード変色歯 / 漂白 / ウォーキングブリーチ / 光学的測色法
研究概要

変色無髄歯の成立因子を解明するために、種々の起因物と考えられる物質を用いて実験的に変色歯を作製し、変色原因について詳細な検索を行うとともに、walking bleach法を基本とした漂白法に関する基礎的検索を行った。さらに、今まで臨床的に使用されていなかった種々の漂白剤について効果を比較し、より効果的で安全性の高い漂白法の検討を行い、以下の知見を得た。
1.無髄歯変色の機序とその漂白に関する基礎的研究
各種変色原因物質により作製した変色歯について、写真撮影ならびに色彩色差計による測色を行ったところ、それぞれ明度、色差に原因物質間で相違がみられ、経時的変化も認められ、血色素中のPorphyrinが最も強く変色に関与すると考えられた。さらに、30%H_2O_2と過ホウ酸ナトリウムによる漂白は、血色素由来の変色に対して顕著に漂白効果が認められた。
X線マイクロアナライザーによる分析結果から、血色素による変色部位からFeイオンは検出されなかったことから、従来より考えられてきた変色歯の成立原因である硫化鉄の関与はきわめて少ないと思われた。
2.各種薬剤による変色無髄歯の漂白法に関する研究
血液による変色無髄歯に対して、酸化剤、還元剤およびキレート剤の各漂白剤の漂白効果を比較検討したところ、酸化剤に最も高い効果が認められ、この酸化剤の中では、30%H_2O_2と過ホウ酸ナトリウム、次いで30%H_2O_2および過ホウ酸ナトリウム単独、過酸化尿素の順に漂白効果が高かった。これらの結果より、30%H_2O_2とほぼ同様の漂白効果が認められ、安全性が高いと報告されている過ホウ酸ナトリウム単独での使用が推奨される。さらに、従来から組織為害性の少ないと報告されている過酸化尿素にも漂白効果があることが本研究で明らかとなった。今後、これら安全性の高い薬剤を臨床的に応用することが研究課題として望まれる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 斉藤 淳: "無髄歯変色の機序とその漂白に関する基礎的研究" 日本歯科保存学雑誌. 36. 1783-1793 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 斉藤淳、長谷徹、平林正道、長田保: "各種薬剤による変色無髄歯の漂白法に関する研究" 日本歯科保存学雑誌. 36. 1794-1802 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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