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破骨細胞性骨吸収におけるコンドロイチン硫酸プロテオグリカンの検討

研究課題

研究課題/領域番号 05771652
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関朝日大学

研究代表者

村橋 慶宣  朝日大学, 歯学部, 助手 (00230003)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード破骨細胞性骨吸収 / ウエスタンブロッティング / コンドロイチン硫酸プロテオグリカ
研究概要

本実験は歯肉溝滲出液中に検出されるコンドロイチン硫酸プロテオグリカン(CS-PG)が歯周炎時に増加すること、さらにCS-PGは歯槽骨の主要グリコサミノグリカン成分であることから、歯槽骨吸収マーカーになりうる可能性が示唆されている。しかし、骨吸収時、骨CS-PGが遊離するかについては不明である。本研究は、破骨細胞性骨吸収時に骨CS-PGが遊離するか検討した。
新生ウサギより得た単離破骨細胞を、ウシ大腿骨骨片上で培養し、遊離CS-PGをモノクローナル抗体を用いELISA法にて検討した結果、培養液中にCS-PGは存在するものの、絶対量が少ないため定量するまでには到らなかった。また、吸収萵を抗コラーゲン抗体で染色し吸収萵を可視化し定量する実験では、吸収萵が染色され吸収萵面積の定量化も可能であったが、ELISA法による遊離CS-PGの定量ができず、吸収萵面積と遊離CS-PG量間の比較検討はできなかった。
しかし、ELISA法と同じモノクローナル抗体を使用し、ウエスタンブロッティング法にて培養液中CS-PGを定性した結果、コンドロイチン4硫酸プロテオグリカン(C4S-PG)が5kd、20kdおよび35kd付近に認められた。一方、コントロール(培養液のみ、破骨細胞のみ培養した培養液、骨のみ培養した培養液)では全て5kdと35kdにC4S-PGが検出された。また、ウシ大腿骨のCS-PGを抽出後、ウエスタンブロッティングした結果、C4S-PGが14kd、20kd、65kdおよび10kd付近に認められた。以上の結果により、単離破骨細胞を骨片上で培養した培養液中の20kd付近に認められたC4S-PGは、骨吸収時に骨により遊離するかあるいは破骨細胞により産生されたものであることが示され、歯肉溝滲出液中のC4S-PGが歯槽骨破壊のマーカーになりうる可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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