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各咬合接触点に作用する咬合力とその分布様式が咀嚼筋の協調活動様式に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 05771669
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

服部 桂功  東北大学, 歯学部, 助手 (40238035)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード咬合力 / 咬合力分布 / 咀嚼筋活動 / デンタルプレスケール
研究概要

咬合力は、顎口腔系の力源である咀嚼筋群の協調活動の結果として発現する。このため、咀嚼筋の強調活動様式と、咬合力の発現様式、たとえば歯列における咬合力の分布様式には、密接な関連があるものと推察される。実際、特定の筋に過緊張が惹起された顎機能異常者にあっては、咬合異常による咬合接触の強さの左右的非対称性の存在が報告されており、咬合力分布様式と筋活動様式の関連が示唆されるところである。
これまで、咬みしめ時の咬合力を定量的に測定することは、きわめて困難であった。そこで著者は、まず感圧フィルム「デンタル・プレスケール」を応用し、各咬合接触部位に作用する咬合力を定量的に測定する方法を開発した。本法は小臼歯においては1歯につき最大100N、大臼歯においては400Nまでの咬合力を定量的に測定しうる性能を有した。
ついで、本法を正常有歯顎者に応用し、種々の咬みしめを行わせた際の咬合力と咀嚼筋活動の同時記録を行った。咀嚼筋活動は、両側咬筋、側頭筋前部および後部より、表面筋電図を導出し、記録した。また咬合力分布は、個々の下顎歯牙に作用する咬合力を記録した。咬みしめは、中心咬合位における両側での咬みしめ、左右各片側での咬みしめを選択した。咬みしめ強さは、咬筋筋電図積分値を指標とし、最大咬みしめの25〜100%の範囲で変化させた。その結果、下顎に作用する咬合力の総量は、各咀嚼筋活動量と良好な相関を示した。また、下顎第二大臼歯に作用する咬合力は、同側の咬筋活動量ともっとも強い相関を示した。一方、第一大臼歯に作用する咬合力は、咬筋のみならず側頭筋とも強い相関を示した。これらの結果は、歯牙の植立位置と筋の付着部位の位置的関係に基づくものであると考察された。
さらに現在、各咬合接触点(面)の方向より咬合力方向を測定するための、種々の試みを行っているところである。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 服部桂功: "咬合圧測定用プレスケールを用いた咬合分析" 日本補綴歯科学会雑誌. 36(88). 109- (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 服部桂功: "歯列における咬みしめ時の咬合力分布" 日本顎口腔機能学会第1回学術例会抄録集. 20- (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Makoto Watanabe: "Occlusal Force Distribution Using Prescale^<(R)> and its Clinical Application" American Collcge of Prosthodontists.

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshinori Hattori: "Reliability of Occlusal Force Measurement Using New improved Prescale" Japanese Association for Dental Research 41st Annual Meeting,Program and Abstract of Papers. 91- (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshinori Hattori: "Osslusal Force Distribution on the Dental Arch during Clenching" Journal of Dental Research. 73(SI). 446- (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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