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歯科口腔心身症の実態調査と心理学的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 05771696
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関九州大学

研究代表者

壇 まどか  九州大学, 歯学部, 助手 (90243956)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード歯科心身症 / 歯科治療恐怖症 / 不安 / Dental Fear Suvey / State-trait Anxiety Inventory / 心理テスト
研究概要

今回の研究の目的は、開業歯科医を対象として、心理的要因が大きいと考えられる歯科疾患の難治症例の病態と対処方などを調査し、一般社会に潜在する歯科心身症患者の実情を捉えることにあった。そこで、この調査に関して、心理学の専門家、及び、現在開業している歯科医を交えて、討議した結果、アンケートの際、最も重要かつ困難な点は歯科心身症患者をどのように定義し、評価するかということであった。歯科心身症は、内田によって1979年に歯科(口腔)心身症の分類が提示されているが、その病態は多種多様であり、一般の歯科診療のあいまに、評価するのは困難であり、データとしての均一性に疑問が生じる可能性が生じた。
よって、歯科心身症としては、一般に理解しやすいうえに、潜在患者を含めると国民の2〜3%に達するといわれている歯科治療恐怖症に焦点を絞ることにした。また、歯科を受診する際の恐怖の対象は痛みであり、痛みに対する予期不安や緊張などから恐怖が起こり、現実の診療場面で本当に痛みを受けたりすると、恐怖は本物になり、こびりついて離れない。そして、不安、恐怖をもった患者に繰り返しの痛みを思わず与えてしまった場合、歯科治療恐怖症は必ず発生する(1985内田)ということから、歯科臨床の場で無視することの出来ない歯科治療恐怖と不安を検討するため、歯科治療恐怖症の指標としての調査DFS(Dental Fear Survey)と、不安を評価する心理テストSTAI(State-Trait Anxiety Inventory)をとりあげた。
今回は、九州大学歯学部付属病院第1および第2補綴科を訪れた外来患者に被験者を絞り、調査を行なった。
データ集計後、統計処理を行った結果、治療前のSTAIの値は、平常時のSTAIの値より有意に大きく、また、DFSの値によってSTAIは高不安グループと低不安グループとに判別可能であることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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