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金属アレルギーにおける金属間の交叉反応性について

研究課題

研究課題/領域番号 05771702
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関長崎大学

研究代表者

小池 麻里 (近藤 麻里)  長崎大学, 歯学部, 助手 (00234667)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード金属アレルギー / 水銀 / 感作マウス
研究概要

金属アレルギーにおける金属間の交叉反応を検討するためには、再現性のある動物モデルの作製が不可欠である。そこで数々のモノクローナル抗体が得やすく、免疫系の実験操作が比較的容易であるマウスを用い、水銀に対する感作の成立の有無等の検討を行った。実験には、金属等に対し感作の成立がしやすいと報告されている近交系Balb/cマウスを用いた。まず、マウスを6群に分け、第1群は(以下paint群)5%HgCl_2(ワセリン基剤)を腹部に240時間ギブス固定し、第2群(以下コントロル群)はギブス固定のみを行った。また6群以外のBalb/cマウスの尾部にHgCl_2(エタノール溶液)を塗布、16時間後Hg^<2+>の結合した表皮細胞を採取、浮遊液(生細胞2X10^5個/ml、死細胞2.4X10^5個/1、水銀濃度709.55ppb)を作製し、第3群(以下s.c.群)には皮下に、第4群(以下i.p.群)には腹腔内に、第5群(以下i.v.群)には静脈にそれぞれ0.2mlずつ接種した。第6群は未処置のままでコントロールB群とした。各処置は12、24、48、72時間後、耳部に5%HgCl_2(エタノール溶液)を塗布、厚さの変化をマイクロメーターで確認した。その結果、実験群と計測時点間の交互作用は有意で、s.c.群とi.p.群の経時変化がコントロールBと比較し明らかに異なり、s.c.群とi.p.群の両群間で48から72時間後に耳の厚さの増加量が最大であることなど、両群での感作成立を統計的に認める事が出来た。
一方paint群とコントロールA群では、ともに24時間後の耳の厚さの増加量が最大で、48、72時間後にかけて減少していることから、本実験で感作テストとして用いたVreeburgらの方法のHgCl_2濃度が、刺激反応を引き起こす可能性も考えられた。そこで1〜3%の試薬を用い、非感作の耳部に塗布し厚さの変化を検討したところ、2%以上では48時間以降有意に厚さの増大が認められた。
今後、リンパ球移入試験を用いる等さらに詳細な検討が必要であると思われた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 寺野元博: "水銀感作マウス作製の検討" 日本補綴歯科学会雑誌. 37. 158 (1989)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 大安努: "経皮的に接触させたHg^<2+>の表皮細胞内分布-細胞画分別検討-" 日本補綴歯科学会雑誌. 37. 177 (1990)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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