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歯牙移植・再植を臨床へ応用するための保存液の影響についての基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 05771725
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関昭和大学

研究代表者

滝澤 秀樹  昭和大学, 歯学部, 助手 (50236387)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード歯牙移植・再植 / 歯牙保存
研究概要

成犬の歯牙を2種類の保存液(UW液・D-MEM)を用いて歯牙の冷蔵保存実験を行った。設定保存時間(oh,24h,1w,2w)後、歯牙を再植し、その結果を軟X線写真と口腔内の植立状態とで比較検討した。X-RAY所見を客観評価するために、5種類の検討項目(歯根膜腔の拡大・歯槽硬線の消失の有無・歯槽骨の緻密化セメント質の肥大・歯根の吸収・歯槽骨の吸収)を設定し、それぞれにスコアー(-・+・++)を与えた。
UW液・D-MEMでは、2週間までの保存例でも再植歯牙の脱落は見られなかった。しかし保存時間の延長に比例して、植立歯のスコアーは増悪した。この2つの保存液を比較検討した結果、同一保存時間例の各検討項目のスコアーの顕著な差異は見られなかった。このことは、IN-VIVOの抜去歯牙剥離歯根膜保存実験に於いも,この2保存液は同様の細胞活性を保存することに成功していた結果と同様の結果を示した。
また保存後の歯根膜の超微形態観察結果においては細胞内小器官の形態の変形および破壊は認められなかったこのことはこの2液は浸透圧が低いため,細胞内への保存液のい侵入を防いだ結果と考えられる。またこの2液にはそれぞれの液中にアデノシン・シスチン・チロシン・チアミンなどの細胞賦活剤・細胞増強剤が添加されているため再植結果は良好であったと考えられた。
またアクア酸化水を抜去歯牙の洗浄液とした保存例では,再植結果におおきな差異は見いだせなかったが,実験犬の手術部位の治癒の促進は観察された.これらの結果を総括すると保存液ではUW液・D-MEMが優れた歯牙保存液であることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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