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チタン鋳造における埋没材の通気性の適正化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05771750
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関松本歯科大学

研究代表者

黒岩 昭弘  松本歯科大学, 歯学部, 助手 (10195571)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードチタン鋳造 / 鋳入率 / 通気性
研究概要

1)目的
歯科材料の生体親和性が問われ、Ni-Cr合金などに代表される金属アレルギーが問題視される中、チタンはその優れた生体親和性、耐蝕性、経済性などの利点から歯科での応用が進んでいる。しかしながらチタンは鋳造を行う上で数々の問題点を有し、困難であるとされている。そこでチタン鋳造の成功率を向上する事を目的として鋳型材の通気性が鋳入率に及ぼす影響についてパターンからリング底面の距離を変化させメッシュパターンを用いて各条件の鋳入率の測定を行い比較検討した。
結果
実験1)
吸引加圧型チタン鋳造機を用いて、鋳入率を求め、その結果と各種埋没材の通気性を比較検討したところ、通気性が良好であれば高い鋳入率が得られることが判明した。
実験2)
実験1から得られた結果を基にして、異なった埋没材を用いて鋳入率を求め、実験に用いた埋没材の通気性を測定したところ、実験1と同様に通気性が良好な埋没材によって高い鋳入率が得られることを確認した。
実験3)
更に、実験1、2の結果が、鋳造方法が異なった場合、同様な傾向が得られるかを検討するため、全方向加圧型鋳造機を用いて加圧吸引型鋳造の実験と同様に、パターンからリング底面の距離を変化させ検討を行ったところ吸引加圧型鋳造機とは異なった傾向を示し、通気性の変化が鋳入率に及ぼす影響が低い結果を得た。
一連の実験結果から加圧吸引型鋳造機を用いた場合では従来から検討が行われてきた歯科鋳造用合金と同様に通気性が良好なほど高い鋳入率が得られ、また、鋳込みを良好にするためには通気性の高い埋没材を用いることで対処できることが考えられる。しかしながら、鋳造方法の違いによって通気性が鋳入率に及ぼす影響が異なることについては更に実験条件を加え原因を究明する必要性があり、その結果からチタン鋳造においての埋没材の通気性の因子の重要性が得られると思われる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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