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肝細胞内Ca^<2+>動態におよぼすイソフルレンの影響

研究課題

研究課題/領域番号 05771785
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関広島大学

研究代表者

絹川 裕史  広島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (00177883)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード肝細胞内Ca^<2+>濃度 / モルモット / イソフルレン / 分離肝細胞
研究概要

タンパク分解酵素灌流法により、モルモット肝から分離肝細胞を作製した。分離肝細胞浮遊液にFura-2AMを負荷したのち、蛍光強度比により、細胞内Ca^<2+>濃度を測定した。イソルフレンは1,3,5,10MACに相当する量を注入した。また、トリパンブルー染色を肝細胞分離後、Fura-2AM負荷後,イソフルレン注入後に行ない、肝細胞の生存率を評価した。
その結果、(1)静止期肝細胞内Ca^<2+>濃度は約180nMであり、細胞生存率は84.3%であった。(2)細胞内Ca^<2+>濃度は1および3MACイソフルレン添加ではほとんど増加せず、5および10MACイソフルレンでは濃度依存性に増加した。(3)肝細胞生存率はイソフルレン濃度依存性に低下した。
つまり、低濃度イソフルレンでは肝傷害はほとんど生じないが、高濃度イソフレンでは細胞内Ca^<2+>濃度は上昇と細胞生存率の低下には相関関係がみられ、低濃度イソフルレンと比較して肝傷害の大きいことが明らかになった。
しかし、その原因については、小胞体のCa^<2+>ポンプの機能障害によるとする意見や、肝細胞膜の傷害により細胞外からCa^<2+>が流入するという意見などがあり、現在のところ明確な機序は明らかではない。従って、今後は細胞膜のCaチャンネルや小胞体の脂質過酸化などの面からも検討を行ないたい。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 絹川裕史: "肝細胞内Ca^<2+>動態におよぼすハロセンの影響" 麻酔と蘇生 第29巻別冊第30号麻酔薬代謝と臓器障害. XIV. 17-19 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] H.Kinugawa: "Halothane-induced cytotoxicity in isolated rat hepatocytes:An electron microscopic study" IN VIVO. 7(6A)(掲載予定). (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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