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PCBの唾液腺に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 05771796
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関長崎大学

研究代表者

川崎 五郎  長崎大学, 歯学部, 助手 (60195071)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードPCB / 耳下腺 / ラインゾーム系酵素 / ビタミンA / 薬物代謝酵素
研究概要

以前の研究により、マウス耳下腺において、PCB投与後1週間目に細胞内室胞様変性、分秘顆粒の形態変化、糖タンパク合成系の組織変化が認められることを光顕及び電顕にて確認している。今回、それらの形態変化に対する機能的変化を確かめるため、生化学的検討を行った。まず、ラインゾーム系酵素であるacid phocphatare、beta-グルクロニダーゼ、カテプシンB、H、L、D、の測定を行ったところ、PCB投与マウス耳下腺において4日目に、有意な活性上昇が認められた。ラインゾーム酵素が空胞形成に関与していることは、従来より考えられており、本研究では、PCB投与による耳下腺の空胞形性の前にラインゾーム酵素が有意に上昇することから、PCBによる耳下腺腺房細胞の空胞変性は、ラインゾーム酵素によると考えられた。次に、唾液腺とくに耳下腺は、ビタミンAの影響をうけやすく、それが欠乏した場合分秘顆粒、糖タンパク合成系に変化がおこることが知られれているため、PCB投与によるこれらの変化はビタミンAを介しておこるのではないかと考え、耳下腺のビタミンAを測定したところ、PCB投与後1週間目に有意な減少がみられた。又、薬物代謝酵素の活性を測定したところ、ビタミンAが減少する直前に、活性が上昇することから、ビタミンAの減少には薬物代謝酵素が関与していると考えられた。
本研究の結果、PCB投与によるマウス耳下腺の空胞様変化には、ライゾン-ム系酵素が、分秘顆粒の異常、糖タンパク合成系の異常には、薬物代謝酵素の活性によるビタミンAの欠乏によっておきていることが判明した。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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