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低粘着性発色ガムによる咀嚼機能測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05771816
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関昭和大学

研究代表者

松井 義郎  昭和大学, 歯学部・第一口腔外科学教室, 助手 (10181687)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード低粘着性発色ガム / 咀嚼機能 / 咀嚼能力判定
研究概要

本研究は,新しい咀嚼能力判定試料として最近注目されている発色ガムを低粘着性として,総義歯装用患者を含むより広い患者群に適用可能な咀嚼能力の評価法を新たに確立することを目的とした。試料として,ガムベースの成分であるチクルの生成法を改良し従来型発色ガムの粘着性を低下させた2種類のガムベースを試作した。咀嚼機能は一定量のガムベースを被験者に一定回数咀嚼させ,咀嚼後のガムの発色程度(a^*)を色彩色査計を用いて計測することにより評価した。まず健常成人男性5名を用いて,2種類の発色ガムの混合比および咀嚼回数の基礎的検討を行った。ついで本法を健常者および本学学生実習にて作成された総義歯装用患者群各15名に適用し、同一被験者に対し3回繰り返し測定を行った時の変動係数により本方法の測定精度を求めた。さらに両群の(a^*)についてMann-Whitney-U検定を用いて統計学的検討を行った。その結果,以下の結論を得た。
1.2種の発色ガムの混合比4:1,咀嚼回数50回の測定条件が最も適切であった。
2.本法は全被験者に適用可能であった。
3.健常者群の変動係数は1.87-7.90%,平均15.15%であったのに対し,総義歯装用患者群では1.5-17.9%,平均9.75%とやや高い値を示したが、臨床的には十分の精度を有するものと考えられた。
4.健常者群における(a^*)の95%信頼範囲は28.76±1.76であったのに対し,総義歯装用患者群では10.05±2.58と低い値を示し,両群間には危険率1%の有為差が認められた。
以上,本研究により総義歯装用患者を含む広い患者群に適用可能で,咀嚼機能を簡便かつ客観的に評価できる有用な測定法が開発できた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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