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血管収縮添加局所麻酔薬を口腔粘膜に注射した際の歯髄血流と循環との関係

研究課題

研究課題/領域番号 05771819
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

櫻井 誠  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (40215687)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード歯髄血流 / 全身麻酔 / 意識下 / 局所麻酔 / 血管収縮薬 / 疼痛閾値
研究概要

歯髄血流と体循環との関係および歯髄血流におよぼす局所麻酔薬に添加の血管収縮薬(以下,血管収縮薬)の影響を知るために,以下の研究を行った.全身麻酔下(笑気・酸素・イソフルラン)での観察は口腔外科手術予定患者により,意識下での観察はボランティアにより行った.対象はすべて健康成人で,対象歯は健全な左側下顎第1小臼歯とした.8万分の1エピネフリン添加2%リドカインを1/4カートリッジ頬側歯肉根端部に注射した.
1)全身麻酔下と意識下とにおける同一血圧時の歯髄血流の比較.2)全身麻酔下で,麻酔深度を深くすることにより血圧を下降させた時の歯髄血流の変化.3)血管収縮薬が歯髄血流におよぼす影響を,全身麻酔下と意識下とで比較.4)意識下において,血管収縮薬と局所麻酔薬との効果時間発現の比較・局所麻酔の効果発現時間は電気歯髄診断器により判定した.その結果得た結論とさらなる研究課題とを次に示す.
1)血圧が同一であっても,全身麻酔中は意識下に比べ歯髄血流は有意に増加していた.すなわち,吸入麻酔薬によって歯髄血流は増加すると考えられた.
2)血圧が減少しても歯髄血流はほとんど変化しなかった.しかし測定時間が少なかったため,今後血圧をもっと変化させて測定する必要があると考えられた.
3)全身麻酔下,意識下ともに血管収縮薬の注射により,歯髄血流は同程度まで有意に減少したが,0にはならなかった.今後,隣在歯歯髄への影響を観察する予定である.
4)疼痛閾値が最大となるまでの時間よりも,歯髄血流が最低となるまでの時間のほうが有意に短かった.このことから,局所麻酔薬が根端部歯髄に達していても局所麻酔薬が効きにくい場合があることが示唆された.

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 櫻井誠: "歯髄血流に対する局所麻酔および全身麻酔の影響" 日本歯科麻酔学会雑誌. 22. 165- (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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