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歯科用金属アレルギーにおけるリンパ球幼若化試験の有用性

研究課題

研究課題/領域番号 05771822
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

森本 光明  東京歯科大学, 歯学部, 助手 (90174458)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード歯科用金属アレルギー / リンパ球幼若化試験
研究概要

目的:
歯科用金属アレルギーの検査として、リンパ球幼若化反応に注目し、金属の種類や濃度について検討を加えた。
方法:
金属アレルギーが疑われ皮膚貼付試験陽性を示した皮膚粘膜疾患患者44名を陽性群とし、金属アレルギーの既往が無く皮膚貼付試験陰性であった学生45名を陰性群とした。Hg,Ni,CO,Pdの皮膚貼付試験の試薬を抗原とし、50、250、1250、6250、31250,156250倍の6段階に希釈した濃度系列を用いた。抗原添加時の^3H-チミジンの取り込み量を非添加^3H-チミジンの取り込み量で除した百分率により得た値を判定した。
結果:
1,0.1%HgCI^2の場合は50倍希釈で陽性群(961.9±504%)、陰性群(652.9±463.8%)ともに最も強い反応を示し、陰性群で200%を越したことにより非特異的なリンパ球幼若化反応を認めた。両群間において250倍希釈時にのみ有意差を認めた。臨床上250倍の濃度の値が重要と考えられた。
2,5%NiSO_4の場合は1250倍希釈において陽性群(779.2±564.9%)、陰性群(214.6±107.8%)ともに最も強い反応を示し1250、250倍希釈時に両群間において有意差を認めた。
3,2%CoCI_2の場合は6250倍希釈において陽性群(337±225.5%)で最も強い反応を示し、156250、31250、6250、1250倍希釈時に両群間において有意差を認め、6250倍が臨床上重用と考えられた。
4,1%PdCI_2の場合は250倍希釈において陽性群(256.0±207.5%)で最も強い反応を示し、両群間において有意差を認めた。この濃度が臨床上有用と考えられた。
5.リンパ球幼若化反応において至適濃度の存在が示唆された。現在その他の金属(Ti,Cu,Cr,Zn)についても検討中である。また、今回培養日数を3日で行ったが日数延長することによってより検査の感受性が高まるデータも得ている。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 秋谷理: "歯科用金属アレルギーが関与した掌膿疱症の2症例" 日本口腔科学会雑誌. 43. 106-112 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 森本光明: "歯科用金属アレルギーにより発症した口囲炎の一例" 日本口腔科学会雑誌. 43(発表予定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 菊田聡子: "歯科用金属アレルギーの診断におけるリンパ球幼若化試験有用性について(第3報)-Hg,Ni,Co,Pdについて" 歯科学報. 94(発表予定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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