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歯科治療中の精神的緊張度に関する基礎及び臨床的研究-より簡便な方法を求めて-

研究課題

研究課題/領域番号 05771823
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

石橋 肇  日本大学, 松戸歯学部, 専任講師 (90184564)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード歯科治療 / 緊張度 / 抜歯 / 血圧 / 脈拍数 / 深部温 / 爪床部表面温
研究概要

歯科治療中の精神的緊張度をより簡便で確実に確認する方法を求める目的で、普通抜歯症例の循環動態および身体各部の温度を併せ観察した。対象は本学附属病院口腔外科外来を受診した患者で、呼吸、循環器系に異常がなく本研究の目的および測定方法の概略を説明し、同意の得られた下顎智歯の普通抜歯症例6例である。使用機器は非観血的持続血圧監視装置UV101、深部温度計及びサーミスタ温度計である。測定項目は循環動態として収縮期血圧、拡張期血圧および脈拍数、身体各部の温度として、前額部深部温、手背部深部温、手背部皮膚温および爪床部表面温である。患者に測定機器を装着し、15分間の安静を保った後に測定を開始した。測定開始時の値を術前値とし、その後、歯科用キシロカイン^<(R)>を用いて局所麻酔を行い、その直後の値を局麻後とした。さらにヘ-ベルを使用し歯牙の脱臼を行っているときの値を抜歯中、抜歯が終了し、咬合ガ-ゼを咬んで5分後を術後として測定記録した。その結果以下の結論を得た。
1.収縮期血圧は局麻後および抜歯中に術前と比較して有意に上昇し、術後は術前より低くなった。拡張期血圧は局麻後、軽度に上昇し、抜歯中にはほとんど術前の値に戻り、術後は術前と比較して有意に下降した。
2.手背部深部温は抜歯中に軽度の下降を示した。手背部皮膚温は局麻後および抜歯中に下降傾向を示した。爪床部表面温は局麻後および抜歯中に有意に下降し、術後は術前よりも上昇した。
3.歯科治療中の緊張度の判定に身体各部の温度の測定は用いることが可能であり、特に爪床部表面温の測定が有用と思われたが、抜歯中の緊張度を観察するためには、血圧と末梢温のいずれか一方の観察のみではなく、両者の観察を併用したほうがより多角的な評価が可能となると思われる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 石橋 肇: "歯科治療中の精神的緊張度の客観的評価について" 日本歯科麻酔学会雑誌. 22. 196 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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