研究概要 |
1)10^<-8>M〜10^<-3>Mの濃度でフェリプレシンは、大動脈ラセン切片にまったく変化を及ぼさなかった。 2)Phenylephineによるdose-response curveは、10^<-7>Mで反応が現れ始め、10^<-4>Mで最大収縮が得られた。 3)Histamineについては、10^<-5>Mで、反応が始まり、1^<-4>Mで最大収縮をみる曲線が得られた。 4)最大収縮の50%に必要な濃度は、Phenylephineでは2、2×10^<-6>Mであった。これらの濃度の薬物をそれぞれ投与し、Phenylephineでは15分、histamineでは30分間待ち、収縮高が一定になった時点でフェリプレシンを段階的に投与すると、dose-respontな弛暖が得られた。 Phenylephineで前処置した群ではフェリプレシン10^<-7>Mで弛暖が始まり、10^<-4>Mで50%の弛暖が得られた。histamine切片についても同様50%弛暖を得るフェリプレシンの濃度は、10^<-4>Mであった。 5)Propranolol 10^<-6>mで前処置したものと、しないものについて、Phenylephinel、2×10^<-7>Mを投与し収縮の変化を比較したが差異は認められなかった。 6)Phenylephineで収縮させた切片に対するphentolamine,diphenhydramineのdose-response curveより、phentolamineは、特異的に拮抗し10^<-7>Mで50%の弛暖を得た。diphenhydramineでは10^<-5>Mの濃度で50%弛暖が得られた。
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