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歯肉線維芽細胞コーティングハイドロキシアパタイトの骨親和性について

研究課題

研究課題/領域番号 05771847
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

井川 恭子  東北大学, 歯学部・予防歯科学教室, 助手 (40241640)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード歯肉線維芽細胞 / ハイドロキシアパタイト / インプラント
研究概要

1.HAP(ハイドロキシアパタイト)への細胞付着試験
細胞がHAPを完全に覆うには少なくとも1週間以上3週間程度を要する。各HAPタイプの細胞濃度は高いほど顆粒間に架橋上の細胞の増殖が認められた他、顆粒数個を内部に含んだ細胞の筒上の構造物が認められる。細胞濃度が高いほど細胞付着性が顕著であった。細胞濃度の低いものについてはHAP顆粒間架橋様細胞増殖は薄いが認められた。
2.インプラント後の組織学的所見
移植後1週間では窩洞形成のみの群は周囲結合組織が窩洞内部に入り込んでおり、母床骨より新生骨が半島状に伸びていた。窩洞中心部でも線維芽細胞や骨芽細胞が取り囲む新生骨様構造物が認められた。しかし、HAP群は周囲結合組織が窩洞内部に入り込んでいるが、密ではなく、歯肉線維芽細胞コーティングHAP群はHAP群と同様でかつ壊死した細胞がより多く認められた。
移植後2週では窩洞形成のみの群は比較的大きく塩基好性の骨芽細胞様細胞が新生骨表面に多数認められ、窩洞の半分程度まで半島様新生骨が伸展していた。HAP群は1週目と同様、結合組織が窩洞中に入り込んでいるが、疎であった。骨芽細胞様細胞も数が少なく扁平で小さい。歯肉線維芽細胞コーティングHAP群はHAPと近接している骨の間で細胞は扁平なものが多い。HAPからやや離れると比較的大きな骨芽細胞様細胞が認められ、骨の上下端より骨の新生が認められた。
インプラント後1、2週のみの観察だったため、HAPインプラント、歯肉線維芽細胞コーティングHAPインプラント側での新生骨形成が抑制される傾向にあった。窩洞形成のみより骨芽細胞様細胞が扁平で数も少なく、結合組織性の細胞も疎である傾向が強かった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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