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歯牙形成障害-ファンコニ症候群と関連させた実験病理学的研究-

研究課題

研究課題/領域番号 05771856
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関大阪大学

研究代表者

加藤 一生  大阪大学, 歯学部・附属病院, 助手 (30233779)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードファンコニ症候群 / マレイン酸 / ラット / 象牙質形成障害
研究概要

マレイン酸投与後の象牙質形成障害の発現時期ならびに象牙質形成速度の検討
〈材料と方法〉Fischerラット(雄,2カ月齢)に体重100g当たり375mumol(250mmol/l,pH7.2,15ml)のマレイン酸と0.7mgの塩酸テトラサイクリンを同時に腹腔内に注射した。その後,3日間隔で4回連続して同量のテトラサイクリンを腹腔内に注射し,硬組織内時刻標記を施した。マレイン酸投与後15日目にラットを屠殺し,上顎切歯を摘出後.厚さ50mumの研磨標本を作成した。この標本を光学顕微鏡,蛍光顕微鏡,およびコンタクトマイクロラジオグラフィーを用いて観察した。
〈結果と考察〉象牙質に顕著な石灰化不全層を認めるものでは.テトラサイクリンラベリング線の位置から石灰化不全の領域はマレイン酸投与後3日目から9日目までの間に形成されたものであることが明らかになった。そしてこの場合,象牙質形成速度は正常コントロールと比較して,マレイン酸投与後3日目までは0.6倍,3日目から9日目までは1.3倍,9日目から15日目までは等倍であることがわかった。
以上のことから,マレイン酸投与後3日目までは光顕レベルで明らかな象牙質形成障害は認められないものの,形成量の低下が生ずるのに対し,3日目から9日目までは基質形成量は増加するが.石灰化機構が障害されるという,特徴的な変化が起こっていることが示唆された。9日目以降は象牙質形成は正常な状態に回復していると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 加藤一生: "ファンコニ症候群のラット実験モデルにおける歯牙硬組織所見" 小児歯科学雑誌. 31. 895-902 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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