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新規8員環形成反応を用いる抗腫瘍活性抗生物質FR-900482の合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 05771943
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関京都薬科大学

研究代表者

佐藤 達典  京都薬科大学, 薬学部, 助手 (20205933)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード1-ベンズアゾシン / 抗腫瘍活性 / FR-900482
研究概要

1.ラジカル前駆体の合成
FR-900482は芳香環上に水産基及びホルミル基を有している。これらの官能基に変換可能な置換基を有するラジカル前駆体を合成するために5-methylcyclohexane-1,3-dione(1)を出発物質として用い、これを文献既知の方法により2位にアリル基を導入した。続いて2-allyl-5-methylcyclohexane-1,3-dione(2)を還流ベンゼン中、触媒量のp-toluenesulf-onic acid存在下にbenzylamineと縮合して2-allyl-3-benzylamuino-5-methyl-2-cyclohexenone(3)を収率良く得ることができた。次に3のdichloroacetyl chloride及びbis(phenylthio)acetyl chlorideによるN-アシル化を種々の条件下に検討したがいずれの場合も原料回収に終わった。これは3の窒素原子の求核性が低いためと考えられ、現在、ベンジル基の代わりにスルホニル基を導入した化合物について検討中である。
2.環化成積体の化学変換(1-ベンズアゾシン誘導体の5位への官能基導入)
ラジカル環反応績体1-(p-methoxybenzyl)-3-phenylthio-3,4,5,6-tetrahydro-1-benzazocin-2(1H)-one(4)を酸化して1-(p-methoxybenzyl)-3-phenylsulfiny1-3,4,5,6-tetrahydro-1-benzazocin-2(1H)-one(5)とした後、2,6-lutidine存在下トリフルオロ酢酸無水物で処理することにより、1-(p-methoxybenzyl)-3-phenylthio-5,6-dihydro-benzazoxin-2(1H)-one6(70%)に変換した。また、5をキシレン中還流することにより1-(p-methoxybenzyl)-5,6-dihydro-1-benzazoxin-2(1H)-one7(76%)に変換した。6のフェニルチオ基を再度酸化してスルホキシドとした後、その2,3-シグマトロピー転位により5位への酸素官能基導入を検討したが、転位体は得られなかった。現在、7を塩基で処理して生成するジエノレートの5位炭素のハロゲン化やアルキル化反応について検討中である。
3.1-ベンズアゾシン誘導体の簡便合成法の確立
1-benzosuberoneとhydroxylamineから得られるオキシムをポリリン酸存在下にキシレン中加熱すると3,4,5,6-tetra-hydro-benzazoxin-2(1H)-one8(67%) が得られた。8を水素化ナトリウムで処理してNa塩とし、p-methoxybenzyl chlorideでアルキル化すると-(p-methoxybenzyl)-3,4,5,6-tetrahydro-1-benzazocin-2(1H)-one(9)が定量的に得られた。9をLDA/phenyl benzenethiosulfonateで処理することにより4の別途合成ルートを確立した。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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