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肥満細胞における分泌気候と核内及び細胞質カルシウム濃度の関連についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 05771954
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 物理系薬学
研究機関九州大学

研究代表者

平嶋 尚秀  九州大学, 薬学部, 助手 (10192296)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードエクソサイトーシス / 肥満細胞 / 細胞内Ca濃度 / Ca振動 / 核内Ca濃度 / 興奮分泌連関 / 共焦点レーザー顕微鏡 / Fluo-3
研究概要

1.エクソサイトーシスにおいて重要な役割を果たしている細胞内のCa濃度を細胞質領域と核領域に分けて測定した。1個の細胞内Ca濃度の測定は、Ca濃度感受性蛍光色素Fluo-3を用い、画像処理装置付きの蛍光顕微鏡及び共焦点レーザー顕微鏡を使って観察した。
(1)細胞内Ca濃度の振動:0.1mug/mlのcompound48/80で刺激したラット腹腔肥満細胞の細胞質と核質の両方でCa濃度の振動が観察された。
(2)細胞内Ca濃度の一過性の上昇:1mug/mlのcompound48/80では、Ca濃度振動は観察されず、一過性のCa濃度上昇のみが観察された。このことは細胞質と核質の両方で観察されたが、核質のCa濃度の方が細胞質より高くなった。
2.エクソサイトーシスと細胞内Ca濃度の上昇をそれぞれキナクリンとCa感受性蛍光色素を用いて同時に測定した。
(1)細胞内Ca濃度振動とエクソサイトーシスの関係:細胞内Ca濃度振動は見られたがエクソサイトーシスに伴うキナクリンの蛍光の減少は見られなかった。従って、Ca濃度振動とエクソサイトーシスには相関がないことがわかった。
(2)細胞内Ca濃度の一過性の上昇:一過性のCa濃度上昇の後にエクソサイトーシスによるキナクリンの蛍光の減少が観察された。Ca濃度の上昇以前にエクサイトーシスがおこることはなかった。
3.エクサイトーシスに対する外液Ca濃度の影響
細胞外のCaをEOTAでキレートして、細胞外のfree Ca濃度を低くしても細胞内の一過性Ca濃度上昇はおこり、かつエクソサイトーシスも観察された。
以上のことより、エクソサイトーシスは細胞内Ca濃度振動とは関係なく、一過性のCa濃度上昇と相関がること。そしてその一過性のCa濃度上昇は細胞内のCaストアからのCaだけでもおこり、かつエクソサイトーシスを惹起するに十分であることが明かとなった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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