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カニクイザル胎仔-新生仔期における胎児性胆汁酸生合成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 05771956
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 物理系薬学
研究機関北海道医療大学

研究代表者

吉村 昭毅  北海道医療大学, 薬学部, 助手 (60220737)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード胎児性胆汁酸 / 代謝機構 / 体内動態 / 水酸化反応 / カニクイザル / 肝ミクロソーム / 水酸化酵素 / GC-MS
研究概要

本研究では胎児性胆汁酸の生成機構を解明する目的で、カニクイザルの胆汁酸代謝機構を精査し、ヒトのモデル動物として有用性に関する基礎的検討を行い、下記の結果を得た。
1.カニクイザル肝組織及び血液中の胆汁酸組成をGC-MSにより分析した結果、ヒト以外の哺乳動物では初めて1beta-、2beta-、4beta-及び6alpha-位に水酸基を有する胆汁酸の存在が明らかとなった。
2.胆汁酸常成分を基質として肝ミクロソームとインキュベートしたところ、いずれの基質においても1beta-、2beta-、4beta-及び6alpha-水酸化体の生成が認められた。基質構造の差違により主要水酸化部位は異なっており、デオキシコール酸では1beta-位へ、ケノデオキシコール酸及びリトコール酸では6alpha-位への水酸化が最も進行した。コール酸についてはほとんど水酸化成績体の生成は認められなかった。
3.1.及び2.で見い出された新規成分については、その量論的研究を進めるため、標品合成を行った。
4.肝ミクロソームの1beta-水酸化酵素の基質特異性を各種胆汁酸アナログを用いて検討した結果、3位及び12alpha位に遊離の水酸基を有するジヒドロキシ胆汁酸で最も1beta-水酸化が進行し、トリヒドロキシ胆汁酸ではほとんど進行しないことが明らかとなった。
5.胆汁酸の1beta-水酸化及び6alpha-水酸化には、複数のP-450分子種が関与していることが示唆された。
以上、カニクイザルにおける胆汁酸代謝について検討を行った結果、テトラヒドロキシ胆汁酸の生成に関しては不明な点が残されているものの、ヒト類似の胆汁酸代謝機構の存在が認められ、ヒトのモデル動物としての有用性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Teruki Yoshimura: "An Efficient Synthesis of 4beta-and 6alpha-Hydroxylated Bile Acids" Steroids. 58. 52-58 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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