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低分子熱ショックタンパク質(human HSP28)の細胞増殖の抑制における機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05771983
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関昭和大学

研究代表者

荒田 悟  昭和大学, 薬学部, 助手 (20159502)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード熱ショックタンパク質 / HSP28 / 増殖制御 / レドックス制御
研究概要

低分子熱ショック蛋白質(HSP27)はストレス応答のほか、発生や分化でも誘導やリン酸化が見られ細胞の増殖制御への関与が示唆されてきた。しかし、その機能はまだほとんど明らかでない。そこで、動物細胞にHSP27を高発現させてその機能を検討した。HSP27の発現の少ないヒト不死化繊維芽細胞(KMST-6)に、CMVのプロモーターにヒトHSP27のcDNAを繋いだ発現ベクターをリン酸カルシウム法で導入した。得られた16クローンのうち6クローンがHSP27を高発現していた。これらのクローン種々のストレスに対する感受性を調べた結果、熱ショック、抗癌剤に対しては、最も高発現のクローン1つが抗癌剤に耐性を示したが、他は低発現のクローンと差はなかった。しかし、過酸化水素処理では高発現のクローンは低発現に比べ感受性が約2倍のとなった。同様の過酸化水素に対する感受性の上昇は、マウスのNIH3T3細胞でも認めた。また、過酸化水素処理した高発現クローンではHSP27のリン酸化が起こるが、そのリン酸化体は処理後4時間でも持続的に存在した。さらに、現在HSP27のリン酸化部位を潰した発現系(HSP27の15、78および82のSerがGlyとなるようにした発現系)を用いて調べているが、過酸化水素に対する感受性は高くならない傾向を示している。以上の結果から、HSP27の高発現は酸化ストレスに対して増殖抑制的に働くことが示され、特にHSP27のリン酸化が細胞の増殖抑制に関与している可能性を示した。細胞内の酸化還元状態の変化が細胞の増殖制御に密接に関与していることが明らかになってきていることから、HSP27が非ストレス状態での増殖制御にも関わるのではないかと考えて更に検討している。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] SATORU ARATA: "Legionella pnenmophila Growth Restriction in Permissive Macrophages Coculfured with Nonpermissive Lipopolysaccharide-Activared Macrophages" Infection and Immunity. 61. 5056-5061 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 荒田 悟: "低分子熱ショック蛋白質HSP28の細胞増殖における機能" 日本癌学会総会記事 第52回 (仙台). 304- (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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