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光学活性化合物を用いた薬物代謝酵素の多型性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05772021
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医薬分子機能学
研究機関昭和大学

研究代表者

大井 浩明  昭和大学, 薬学部, 講師 (60194065)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードチトクロームP450 / 多型性 / 光学活性 / 代謝 / ラット
研究概要

SD系ラットにおいて光学活性中心のあるMPPB(4-〔4-(methylphenyl)phenylmethoxy-1-piperidinyl〕-butyric acid)の代謝速度に個体差が認められた。そのため、MPPBの代謝に関与するチトクロームp450分子種を同定するために、その発現に個体差のあることが報告されているチトクロームp450分子種であるCYP2C13に対する抗体を用いて、代謝速度の速い群と遅い群に分け、プールした肝ミクロゾームのウエスタンブロット分析を行なったが、両者でCYP2C13の発現に差は認められなかった。また、CYP2C13の発現の個体差は蛋白に翻訳できるmRNAとできないmRNAが存在するために生じているため、それぞれのmRNAを検出できるオリゴヌクレオチドプローブを用いた個々のラットの肝全RNAのノーザンブロット分析を行なった。ところが、MPPBの代謝能とそれぞれのmRNAの発現との間には相関が認められなかった。従って、SD系ラットにおいてはMPPBの代謝能の個体差にはCYP2C13は関与しておらず、他のチトクロームP450分子種が関与していることが強く示唆された。また、CYP2C13の発現の有無が認められる他の系統のラットにおけるMPPBの代謝の検討では、CYP2C13の発現の有無と代謝速度との間には逆の結果が認められることからも、CYP2C13の関与の可能性は否定的であり、まだ報告されていない多型性を有するチトクロームP450分子種の存在が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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