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アレルギー疾患重症度指標の確立-ヒスチジン炭酸酵素活性測定の臨床検体への応用-

研究課題

研究課題/領域番号 05772053
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態検査学
研究機関大阪大学

研究代表者

今村 育男  大阪大学, 医学部, 助手 (90176496)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードI型アレルギー / 肥満細胞 / 好塩基球 / ヒスタミン / ヒツチジン脱炭酸酵素 / 血液 / 抗アレルギー薬 / 尿中ヒスタミン
研究概要

BSAで感作したモルモットに2週間BSAを投与すると、皮膚、肺、肝臓、腎臓、血液でのヒスタミンの含量の変化(血液のみ増加、他は減少)が観察された。また、このときこれらの組織のヒスタミン合成酵素であるヒスチジン脱炭酸酵素(HDC)は後いずれの部位においても著明に増大した。皮膚、肺、肝臓、腎臓は肥満細胞が多く存在しまた血液には好塩基球が含まれるヒスタミン含量が臓器で低下のは肥満細胞からのヒスタミンの放出によるものであり,血液での含量の増大は臓器からのヒスタミンによるものと考えられる。肥満細胞や好塩基球にふくまれるヒスタミンは1型アレルギー反応により放出されるが、上記の結果はヒスタミンの放出とHDCの活性化が相関していることを示唆する。
また正常人とアトピー性皮膚炎の患者の血液HDC活性を比べると軽症のアトピー性皮膚炎患者でHDC活性が高く、また尿中排泄量もアトピー性皮膚炎の患者のほうが多かった。さらに抗アレルギー薬(アゼラスチンなど)の投与による症状の改善に伴い、ヒスタミン尿中排泄量の減少、血液HDC活性の低下がおこった。血液HDCはアレルギー症状の指標になることがわかった。しかし、アトピー性皮膚炎の患者内での重症度と血液HDCとの間には有意な相関は見られなかった。
これらの結果から、血液HDC活性は各患者内での1型アレルギー症状の指標になり、抗アレルギー薬の効果判定に応用可能と考えられる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Takemura: "Tissue distribution of histamine N-methyltransferase-like immunoreactivity in rodents."

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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