• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

幼児の対人関係がコミュニケーションに及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 05780002
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

山本 政人  お茶の水女子大学, 生活科学部, 講師 (70220499)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードいざこざ / 熱傷 / コミュニケーション能力
研究概要

まず、幼稚園における子どもの人間関係とコミュニケーションの関係について検討した。子ども同士の相互作用の中で、特にいざこざに注目してみたところ、その発生頻度が次第に増加していくことがわかった。これは一面で相互作用の活発化を表すものであるが、子ども同士の関係が質的に変化していることを示唆するものでもある。このことは幼稚園において収集した事例の分析によって裏付けられた。子どものいざこざは偶発的なものから、次第に目的をもった意図的なものへと変化しており、それは子ども個人の発達と、子ども同士の人間関係の変化によるものであると考えられた。
次に家庭における子どもの人間関係に注目した。家庭内で起こった子どもの熱傷の事例を集め、その要因の一つとして子どもを中心とする人間関係に注目した。年齢とともに熱傷の発生頻度とその原因は大きく変化しているが、家庭内のコミュニケーションがその発生と予防にかかわっていると思われた。乳児期や幼児前期には、子どものコミュニケーション能力が未発達であるため、大人の予想しない事故が起こる。3歳ごろから、大人が注意を促すことによって事故発生を防ぐことができるようになり、4歳以後は、器具の正しい扱い方を教えることによって、熱傷の発生を防ぐことができると思われた。
子ども集団におけるいざこざと、家庭における熱傷事故の事例を通して、子ども同士、あるいは子どもと大人のコミュニケーションがそうした事態の発生に深く関与していることが明らかとなった。そしてコミュニケーションの発達によって、いざこざや事故の様態がどのように変化するかがわかった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山本 政人: "乳幼児の行動と熱傷" 国民生活センター相談・危害情報部 熱傷を防ぐために. 49-60 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 山本 政人: ":平面図形模写に見る認知の発達" 日本発達心理学会 第5回大会発表論文集. (印刷中). (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 岸本弘、柴田義松、渡部洋、無藤隆、山本政人: "教育心理学用語辞典" 学文社(印刷中), (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi