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アルキル鎖長の異なる酸性アゾ染料の混合水溶液の性質とナイロン染着性について。

研究課題

研究課題/領域番号 05780015
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関実践女子大学

研究代表者

軽部 幸恵  実践女子大学, 家政学部, 助手 (90245689)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード混合染色 / ナイロン / 二元機構 / ブロッキング現象
研究概要

アルキル鎖長の異なる酸性アゾ染料(アルキル鎖炭素数が0、6、12の染料(略称CO、C6、C12))とアントラキノン系酸性染料C.I.Acid Blue 25(略称B25)混合系の水溶液の性質を吸収スペクトルについて、また、ナイロン染着性を拡散速度と等温平衡収着について調べた。吸収スペクトルの測定は25〜65℃、拡散速度および等温平衡収着の測定は90℃でそれぞれ行った。
混合水溶液の吸収スペクトルはC12については相互作用に基づくと思われる変化が特に25℃で見られた。
ナイロンフィルムを用いて混合染色した場合、拡散速度はいずれの染料も小さくなり、拡散の濃度分布はフィルム表面よりフィルム内部の方が染着量が大きくなるup-hill現象が、染料の組み合わせによっては見られた。等温平衡収着量はCO/B25系ではCO,C12/B25系ではB25が減少し、C6/B25系ではC6、B25とも約半分に減少した。これをこれまで単独染色について行ったと同様に二元機構によって定量的に解析した。その結果、平衡収着量の減少はラングミュア型座席の競合による親和力の大きい染料のブロッキングによることがわかった。また、ブロッキング現象は分配型染着にも影響されることが示された。分配型の染着は主としてアルキル鎖とナイロン鎖間の非イオン結合によって起こり、アルキル鎖長によりその寄与割合は変化する。このことが平衡収着量の減少に影響し、染料によって、減少傾向に違いが見られた。
混合染色布の堅牢性を調べるための予備実験として、単独染色布の日光堅牢性をウエザ-メーター照射によって調べた結果、B25が退色しにくいことがわかった。又、CO、C6、C12の結果から、アルキル鎖長は退色の程度には大きく影響しないが、劣化(分子量低下)には影響することが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 軽部幸恵、加藤幾美、飯島俊郎: "酸性染料、金属鎖塩染料染色ナイロン布の光退色、光劣化" 実践女子大学家政学部紀要. 31号. (印刷中)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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