【研究目的】 本研究では、一県を対象として、生涯スポーツ推進関連事業を展開している市町村に在住の高齢者を対象に、健康・体力づくりを志向した生活様式や生活行動および体力の実態を統計調査によって明らかにすることを通して、生涯スポーツ推進事業の実施に伴う体力および健康生活の変容について検討することを目的とした.そのために、体力と健康生活の実態を同一個人について調査することによって、生活様式や生活行動における健康・体力づくりを規定する要因を相関分析的に検討した. 【研究計画・方法】 調査対象:生涯学習プログラムに参加している某県内在住の60歳以上(85歳まで)の男女計約200名. 調査時期:平成5年7月〜平成6年2月. 調査内容:体力テスト(高齢者用)、生活環境状況、運動・スポーツ実施状況(スポーツクラブ参加状況を含む)、健康体力欲求、生活時間構造(睡眠、食生活、余暇生活、労働生活など)、生活様式、生活行動(保健行動、体力維持増進行動)などであった. 調査方法:集合調査法によるパフォーマンステストおよび質問紙調査.調査単位は個人とした. 調査系統:某県教育庁保健体育課、生涯学習課および各市町村の社会体育担当の協力を得て調査を実施する. 統計的分析:統計単位は個人とした.以下のような視点で統計解析法を用いて分析中である.生涯スポーツを志向したスポーツライフを規定する生活様式および生活行動要因を検討する.健康体力づくりのための生活様式および生活行動要因と体力との相互依存関係を検討する. 調査日程:打ち合わせ、調査の依頼等の準備:4月 調査票の作成と予備調査:5月〜6月 本調査の実施:7月〜2月 回収と資料整理:11月〜現在継続中 統計的分析とまとめ:2月〜現在継続中
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