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発育にともなう筋の形態的・機能的特性の変化

研究課題

研究課題/領域番号 05780052
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関東京大学

研究代表者

川上 泰雄  東京大学, 教養学部, 助手 (60234027)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード超音波法 / 筋厚 / 羽状角 / 筋束長 / 伸張性筋力 / 競技特性
研究概要

実験1 発育期の形態的特性の定量化
超音波法を用いて、発育に伴う筋の形態的特性について検討した。被験者は3歳から19歳までの男女158名であった。Bモード超音波装置を用い、外側広筋について、筋厚と羽状角を測定し、筋厚と羽状角から筋束長を推定した。その結果、以下の点が明らかになった。1)発育に伴って筋束長が増加する。2)発育に伴い、筋量の増加(筋線維の横断面積の増加)が生じる。3)筋肥大が羽状角の増加を伴う。4)12歳までは筋線維長の増加に比して筋長の増加が大きい。これらのことは、発育期には筋の量的な増加のみならず、architecturalな因子も変化していることを示唆していた。
実験2 発育期の筋の機能的特性の評価
13歳の少年について、筋力発揮特性および筋疲労特性について検討した。その結果、子どもの筋力発揮特性は筋力レベルの低い成人と類似していること、また、伸張性筋力発揮において特異的に疲労の影響がみられることがわかった。
実験3 発育期の身体トレーニングが筋の形態的特性に及ぼす影響
9歳から16歳までの男女ジュニア競技選手および一般児童69名(男性37名、除勢32名)を被検者とし、筋の形態的特性を評価した。対象とした筋は上腕三頭筋(TB)、外側広筋(VL)、内側腓腹筋(MG)であった。測定はほぼ1年間の間隔をおいて2回行った。男子において、一般児童は1年を経てもTBの筋厚、羽状角は変化がない一方で、テニスおよびスケート選手は有意な増加がみられた。また、女子体操選手の場合、TBの筋厚が群を抜いて大きく、上肢のトレーニング量を反映しているものと考えられた。一方、スケート選手はVLの筋厚の大きさが目立ち、平均で見ると男子を上回っていた。また、1年を経てさらに増加した。これらの結果より、それぞれの種目におけるトレーニングの特徴と望ましいトレーニングの方向性について検討を加えた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kawakami,Y.,Kanehisa,H.,Ikegawa,S.,Fukunaga,T.: "Concentric and eccentric muscle strength before,during and after fatigue in 13year-old boys" Eur,J.Appl.Physiol.67. 121-124 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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