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動脈酸素飽和度(SaO_2)からみた運動時の呼吸様式の検討について

研究課題

研究課題/領域番号 05780059
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関信州大学

研究代表者

寺沢 宏次 (1994)  信州大学, 教養部, 助教授 (30197793)

寺澤 宏次 (1993)  信州大学, 教養, 助教授

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード特殊マスク / 動脈酸素飽和度 / 運動 / 呼吸
研究概要

我々は,1990年7月〜8月の約二ケ月間にわたる高地医学の研究のため,中国青蔵高原に,学術調査隊を派遣し,調査実験を行なってきた.その中で,呼吸パターンを変えることにより,SaO2が有意に改善されることがわかった.すなわち,この呼吸方法は,Voluntary Positive Pressure Breathing(VPPB)と,Pursed Lips Breathing(PLB)である(第68,69回日本生理学会発表).これらのことから,我々は,この呼吸方法を運動時のSaO2の改善に応用出来ないかと考え,VPPBやPLBの利点を伴った,呼出側に直径4mmの負荷装置を付けたマスクを開発し,実験した.その結果,マスクを装着した場合は,なにも付けない場合に比べ,換気量は少ないにもかかわらず,SaO2はほぼ同じ値を示していた(第39回日本生理学会中部談話会).従って,もし同じ換気量であった場合には,マスクを付けた方が,運動中においてもSaO2が改善されることが推測できた.
そこで今回,マスクの開発を更に進め,患者の酸素吸入に使われる簡易マスクを改良し,45種類のマスクを考案し,実験を重ね,最も有効的なマスクを開発する事に成功した.このマスクを装着し,フィールドにて被験者に,2kmをできるだけ速く走ってもらうと,マスクを装着した場合は,なにも装着しない時に比べ,SaO2の値が良くなり,時間も短縮された.さらに,このことを確かめるため,トレッドミルにて,被験者に2kmを同じ負荷で走ってもらった.その結果,マスクを装着した場合の方が,なにも装着しない場合に比べ,SaO2の値が高かった(第71回日本生理学会発表予定).これらのことより,運動中のマスク装着の有効性が確認された.今後以上の結果を元に,業者と提携し,より確実なマスクを開発していき,長野オリンピックまでには,このマスクを実用化させていきたいと考えている.最後に,この実験の機会を与えて下さった関係者の方々に,感謝の意を表します.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 寺沢宏次: "運動時の有効的呼吸を促す特殊マスクの検討について" 第71回日本生理学会大会. 277- (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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