タイミング動作の学習を効果的に成立させるためには、タイミング点に達するまでの所要時間に関するイメージ(受容器イメージ)と、反応動作の所要時間に関するイメージ(効果器イメージ)、を明確に保持させる必要がある。イメージ形成に必要な情報を効果的に処理する能力を高める上で、有効な方法を明らかにすることを本研究の目的とする。 実験課題は、デジタイザーを用いた二次元的な位置決め課題である。実験条件としては、2(目標提示:聴覚、視覚)×3(リハ-サル:無、聴覚的、身体的)の6群を設定した。 結果は、実験途中のため、事例的に過ぎないが、目標提示については、聴覚提示が優れていて、リハ-サルについては、身体的、聴覚的、無の順に優れていた。受容器イメージを高めるためには、聴覚的に提示し、効果器イメージを高めるためには、身体的リハ-サルが有効であると予想される。
|