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筋の作用機序からみた“妊婦体操"の効果と妊婦の基本的な“日常動作"の検討

研究課題

研究課題/領域番号 05780103
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関関西医科大学

研究代表者

堤 博美  関西医科大学, 医学部, 助手 (00153487)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード筋電図 / 妊婦 / 妊婦体操 / 日常動作
研究概要

現在実施されている妊婦体操の中から代表的なものを選択し、妊娠中期・後期の妊婦に体操を行わせ、筋電図を記録し、基礎的資料を得た。その結果、それぞれの体操の特性ならびに効果を筋の作用機序から示唆できた。筋の強化を目的に行う体操では、目的が同じでもいくつかのパターンがあり、パターンの違いによって、強化しようとする筋はもちろんのこと、他の部位(筋)におよぼす影響も異なることがわかった。このことから、得られたデータは、いくつかのパターンの中からどのパターンを選択するかの目安になると考えられる。
また、日常生活における動作を妊娠中期・後期・産後において筋電図を記録し、基礎的資料を得た。そこから、それぞれの動作において、体型の変化がおよぼす動作の変容ならびに筋の作用機序の変化を見た。歩行については、週数を追って体型が変化し、体重が増加することから歩行速度は遅くなるものの、放電パターンには予想された大きな差異は認められなかった。一部、妊娠後期になると接床期に大殿筋の放電が持続する傾向が見られた。これは、下腹部が前方に突出し、反り身(後傾姿勢)になるためと考えられ、歩行速度が遅くなるほどその傾向が大きかった。
さらに、日常動作において特に妊婦として留意しなければいけない点について検討した。一般に、妊婦中における正しい姿勢の保持や日常の正しい動作に対する心掛けは、微症状(マイナ-トラブル)の予防と軽減ならびに腹部、背部の保護に重要であると考えられる。例えば、仰臥位からの起き上がり動作では、妊婦にとって悪いとされる急に真っすぐに起き上がる方法では、腹直筋、外腹斜筋に強い放電が認められ、側臥位から手を床につくようにしてゆっくりと起き上がる正しい方法では両筋にほとんど放電が見られない。前者の方法では、腹部への圧迫が加わったり、妊娠後期は脊椎などの靭帯が緩むため腰部を痛めることもあると言われている。このことは、両筋の放電からも腹部への圧迫が推察される。このように、妊婦の日常動作おける正しい姿勢や動作の指導に筋電図を用いることや有効であると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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