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視覚障害者の静的および動的平衡機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05780107
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関筑波技術短期大学

研究代表者

香田 泰子  筑波技術短期大学, 一般教育等, 助手 (50234696)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード平衡機能 / 視覚障害者
研究概要

本研究では、視覚障害者の静的および動的平衡機能について明らかとするために、晴眼者と比較検討し、また視覚障害の程度や、障害が生じた時期との関連、さらに今までの運動経験等との関連についても検討した。
対象は、筑波技術短期大学視覚部に在籍する視覚障害学生、および、対照の晴眼者として筑波大学学生とし、静的平衡機能検査(ロンベルクテスト、マンテスト、片足立ちテスト)および動的平衡機能検査(回転後片足立ちテスト、100回足踏みテスト、5m継ぎ足テスト)を実施した。判定には日本神経科学会の標準を用いた。
結果は以下の通りである。1.静的な平衡機能検査の結果、閉眼片足立ちテストにおいて、男子視覚障害者のほうが、男子晴眼者に比べて陰性である者が有意に多かった。2.動的な平衡機能検査の結果、5m継ぎ足テストの移行距離は、男女ともに視覚障害者のほうが晴眼者よりも有意に移行距離が少なかった。回転後片足立ちテストの結果および100回足踏みテストにおける移行距離は、視覚障害者と晴眼者では有意の差はみられなかった。3.先天性の視覚障害者では、障害の程度が重いほど、5m継ぎ足テストの移行距離が少ない傾向にあり、また体力診断テストの結果からみた体力レベルが高く、今までの運動経験が豊富な者のほうが、動的平衡機能が優れている傾向が見られた。障害が重度であるほど、また日常での活動が活発な者ほど、視覚以外の、三半器官や筋、腱などの固有受容器等によって身体のバランスをとる能力が優れていることが示唆された。一方後天性の視覚障害者では、平衡機能検査の結果は晴眼者とほぼ同様であり、視覚障害になってからの期間が短い者ほど、平衡機能が劣っている傾向にあった。視覚障害者が安全に日常を送るためにも、身体活動等を通したバランスのトレーニングが重要であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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