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地図メディアが認知地図形成に及ぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05780129
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人文地理学
研究機関東京都立大学

研究代表者

若林 芳樹  東京都立大学, 理学部, 助教授 (70191723)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード認知地図 / 情報メディア / 広告 / 都市イメージ
研究概要

地図メディアが認知地図形成に及ぼす影響を明らかにするために、(1)地図メディアの実態、(2)人々と地図メディアとの接触状況、(3)地図メディアの内容と認知地図の歪み、という3つの側面から研究を行なった。
(1)については、金沢・東京・広島・長崎で現地調査を行い、各都市の情報メディアに現われる、日常生活圏を描いた地図類を網羅的に収集した。人々が日常利用する可能性のある地図メディアは、機能と形態によって、図葉、アトラス、屋外地図に大別される。このうち、図葉の中でもイラストマップには、製作者の個性を反映した表現の相違があり、また屋外地図についても、公共のサイン計画が進んでいる金沢・広島・東京都心部に比べて長崎や東京郊外では比較的少ない、などの地域差がみられた。また、メディアに出現する地図の時代的変化をみるために、金沢の地方新聞の広告に掲載された地図を、昭和初期から現在まで10年おきに抽出したところ、新聞広告の地図は、昭和40年代後半に急増していることが判明した。さらに、人々が日常最もよく利用すると考えられる広告地図の内容について、タウンページに掲載された広告から系統抽出を行ない、分析を行なった。これらに共通して現われる地物は、Lynchによる都市イメージの構成要素に対比できる。
(2)については、金沢市内で18歳以上の300人を系統抽出し、質問紙調査を行なった(有効回答率70%)。調査内容は、地図メディアの利用状況と市内の主要地物の認知度などであった。回答結果から、住宅地図、広告地図、屋外地図などが日常生活で利用される頻度が高いこと、広告地図に描かれた地物の出現頻度と認知率との間に相関関係があることなどが判明した。
(3)については、大学生から認知地図データを収集して、そこに現われる歪みと地図メディアの表現内容との関係を検討しているところである。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Wakabayashi Yoshiki: "Spatial analysis of cognitive maps." Geographical Reports of Tokyo Metropolitan University. No.29(掲載予定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 若林 芳樹・伊藤 悟: "認知地図の歪みの成分に関する一考察." 地学雑誌. 第103巻(掲載予定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 若林 芳樹: "認知地図形成過程研究の視点と方法." 理論地理学ノート. 第9号(掲載予定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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