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コンピュータと合成音声を利用した場合の教育的効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05780153
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 科学教育
研究機関筑波技術短期大学

研究代表者

村上 佳久  筑波技術短期大学, 一般教育等, 助手 (30229976)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード合成音声 / 視覚障害 / CAI
研究概要

今回の研究では、視覚障害者が障害補償機器として合成音声装置を利用した場合の教育的効果について調査・検討・総合し、試作試行を行った。
1.盲学校や弱視学級で合成音声がどのように利用されているか調査を行ったところ、弱視に対しては、拡大した文字に教育の重点が置かれており、合成音声などは全く利用されず、全盲だけが合成音声を利用していた。
2.盲学校での利用状況は、ワープロなどの文書作成を実施しているのが殆どで、一般の教科で利用されている例は1〜2例であった。
3.コンピュータの合成音声の利用方法について、現在主流のGUI(グラフィック・ユーザ・インタフェイス)の一部を音声化し、試行したところ、全盲ではマウスの操作が極めて困難であり、弱視でも相当困難な状況であった。
4.高等学校物理の「ドップラー効果」について、合成音声とステレオ音声を利用して、CAI教材を開発し、試行を行ったところ、実体験によく馴染むのか音声だけでも十分に理解できることが判った。
5.合成音声に関する先行研究を調査したところ、アメリカなどでは幾つかの研究報告が行われているが、日本では数例しかなかった。
以上のことを総合すると、視覚障害補償としての合成音声装置の研究は、ハードウェア面では企業の研究開発を中心に進んではいるが、利用するソフトウェア面、特に教育的効果に関しては、日本では殆ど研究が行われていないのが実態であった。
昨今、CAIやマルチメディアがよく話題になるが、この場合は文字情報と画像データの統合であったが、音声についてもステレオ音源や合成音声を利用することにより教育的効果が得られるであろう、という知見が得られた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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