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19世紀前半のアメリカ合衆国における音楽教育-教育思想・指導法・教科書-

研究課題

研究課題/領域番号 05780195
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教科教育
研究機関大分大学

研究代表者

小川 昌文  大分大学, 教育学部, 助教授 (30177141)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードアメリカ音楽教育史 / ペスタロッツィ / ボストン音楽アカデミー / ロウェル・メーソン / ウィリアム・ウッドブリッヂ / エラム・アイヴズ
研究概要

1.入手資料
本科学研究費の予算執行が認められた平成5年7月より現在まで(平成6年3月8日)19世紀初期から中期にかけて出版されたアメリカ合衆国の音楽の教科書を中心に資料を入手した。内容は、アメリカ合衆国国会図書館(Library of congress)より、ベンジャミン・ベーカー著『ジュビラント・ヴォイス』(Jubiland Voices)、ウィリアム・ブラッドベリ-著『スクール・シンガー』(The School Singer)他50冊、メリ-ランド大学音楽教育史コレクションにより、エラム・アイブス著『アメリカ初等唱歌集』(American Elementary Singing BOOK』他40冊である。この他に、すでに大分大学所蔵のメーソン・マコナシ-コレクションにおける資料が有り、そのなかには、アメリカ合衆国で最初に公的音楽教育を行った時の、詳細な指導カリキュラム、教授法の文献『ボストン音楽学校概要』が含まれている。
2.研究成果の概要
海外より資料が到着するのが大幅に遅延したため(平成5年12月)、資料の全貌を明らかにするまでには現在のところ至っていないが、以下のことがおおよそ明らかになった。まず、当時のアメリカ合衆国の教育界は、ペスタロッチの思想の影響を大きく受けており、音楽教育においてもその例外ではなかったこと。また、当時はピューリタニズムによる倫理主義が支配しており、音楽教育にもそれが強く反映していたこと。従って、当時の音楽教育の思想は、この二つを柱とし、かつ、音楽を生活や健康の面からの効用を説いた実用主義的な性格を持ったものであること。指導法においても、ペスタロッチの影響を強く受けた「問答法」が主流であり、生徒自発性、積極性を促すねらいが見受けられた。教材は、教科書の編著者の作曲したオリジナルは非常に少なく、17〜18世紀のイギリス、ドイツを中心とする民謡、わらべうたが大部分を占めていた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小川昌文: "アメリカ合衆国の音楽教育史概説" 大分大学教育学部研究紀要. 16-1. 131-140 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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