研究概要 |
本研究の目的は,全英共通カリキュラムが導入される前後で歴史教科書内容の変容の姿を教科教育学の視点から解明することである。 研究目的を達成するため,以下のような研究計画を立て実行した。 1.全英共通カリキュラム・歴史コースのKS3(11歳〜14歳)の四つの中核単元に対応した教科書を収集しその翻訳を行った。 2.全英共通カリキュラム・歴史コースが実施される以前の教科書を収集し,KS3の四つの中核単元に対応した部分の翻訳を行った。 3.1,2で翻訳した教科書記述をコンピュータに入力した。 4.歴史的用語に着目し,教科書ごとにその具体的な内容,頻出度,用語間の関連を明らかにした。 5.全英共通カリキュラム・歴史コースの制定にともなう歴史教科書内容の変容を量的,質的に明らかにした。 なお,本研究で解明したのはあくまでも教科書レベルでの変容の実態である。本研究を以下のように展開されることが望まれる。 研究を以下のように展開されることが望まれる。 1.教科書レベルでの変容が授業レベルにどう影響を与えているのかを解明する。 2.実際の教育現場では教科書が授業の中でどのように活用されているのかを解明する。 3.全英共通カリキュラム・歴史コースが実際に授業を行っている教師からどのように評価されているのかを解明する。
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